木材塗装④
今回は、弁柄、柿渋、松煙を、混ぜ合わせた古色と呼ばれる配合です。
弁柄の時と同様に、二回目に拭き漆の仕上げも試してみました。
左、⑧松煙45ml 弁柄(東洋赤)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し
中、⑨松煙45ml 弁柄(東洋赤)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し
生漆(赤)15ml テレピン油15ml
右、⑩松煙45ml 弁柄(東洋赤)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し
生漆(黒)15ml テレピン油15ml
松煙は混ぜる際に注意が必要です。最初に焼酎を加え、ペースト状にしてから柿渋や水と混ぜ合わせます。
焼酎は亜麻仁油や日本酒でも代用可能ですが、アルコールの度数の関係でしょうか、日本酒よりも焼酎のほうが混ざりやすいように思います。亜麻仁油は水と混ざりにくいので焼酎を選択しました。
そのあとは、弁柄の時と同様です。
松煙が入っている分、黒よりの色になりました。既存の柱、梁の雰囲気により合うのではないかと思います。
拭き漆のほうは、ベースとなる色(1回目)が強いせいか、生漆赤目、生漆黒目の違いは、ほとんどありませんでした。