安全について

安全について辞書で調べると

危害または損傷・損害を受けるおそれのないこと。危険がなく安心なさま。

このような意味でした。

興味を持ったのは、安心という心の状態まで意味に含まれていることです。

以前、住宅展示場に見学に行き、耐震性について質問をしたことがあります。

そうしたら、美人なお姉さんが「ご安心ください、我が社はすべての住宅で構造計算を自社で行っております。」と言って、壁量計算の資料を見せてくれました。

壁量計算は、構造計算ではなく、風・地震に対して必要な壁量を求め、バランス良く配置されているか確認する簡易な方法です。柱、梁などに対する検討はされません。

間違っていたと言いたいわけではありません。ただ、小難しい専門的な説明よりも、

笑顔でご安心くださいと言ってもらったほうが安心できるのも事実だと思ったのです。

そもそも、耐震基準は過去の地震データをもとに決めているわけですから、過去に何度も変更になっていますし、想定外の規模だった場合倒壊するおそれがあります。

建築の安全とは、建物の耐震性はもちろんのこと、安心できるかどうかも大切だと思います。それには、想定内だった場合の信頼と想定外だった場合にどう行動するか、あらかじめ確認し、シミュレーションしておくことが重要です。

ちなみに当カフェでは・・・

ご安心ください。海に面しておりますが、徒歩5分の丘に学校がありますので、津波の被害にはあいません。足の不自由な方の為にタンカも用意できます。ダッシュしてください。

美人なお姉さんではありませんが、少しは安心できるでしょうか。