気づき
二階客席の床を張りました。 床組みの不陸が大きく、調節だけで丸一日掛かってしまいました。 柱ー柱で5~6㎜高さが違うとビー玉が転がるようになるのですが、この現場では34㎜も違う所がありました。椅子がカッコよすぎて椅子の撮影会のようになってい…
~風 明確な定義はないけれども、~足りうる要素を持っている時に使う言葉だと思うのですが、 和風、洋風とは何だろうかと考えることがあります。 日本瓦を使っているから和風、暖炉があるから洋風、いろいろありますが、板材の扱いが違うことが挙げられると…
白鷺城の別名で有名な姫路城ですが、秀吉の時代では黒い城だったようです。 うちのカフェも今、幻の黒カフェになっています。 透湿防水シートの上にバラ板を打ち、アスファルトフェルトを張った状態です。たぶん、話題に上がるだろうと思っていたのですが、…
土壁の補修をしました。 材料は解体した際にでた土壁を再利用しています。新築の時のように1から用意すると、すさを入れたり発酵させたりと手間がかかるのですが、再利用の場合は水を加えて練るだけで十分です。多めに確保しておいて正解でした。 紐は棕櫚…
柱の根本が見事なまでに腐っていました。補修しなくてはなりません。 しかし、この柱は隅柱(家の角にある柱)で通し柱(1階から2階まで続いている柱)取り換えることは困難で、壁を壊さないことには、継ぐこともできません。 どうしたものかと思い悩んだ…
大野耐一さんの著作で「トヨタ生産方式」というものがあります。 ジャスト・イン・タイム(必要なものを、必要なときに、必要なだけ)の精神のもと、かんばん方式など世界のトヨタを支えるシステムの数々を紹介している本なのですが、学生の頃、多種少量生産…
大引きからやりかえることになったので、床を解体しました。 写真の場所だけは階段下だったので、前々回のリフォームの床が残っていたのですが、捨て貼りと根太の間に板金(たぶん亜鉛メッキ)が貼ってありました。 ①仕上げ板(10㎜)、②捨て貼り(10㎜)、③…
松煙を亜麻仁油と柿渋に混ぜたものを用意しました。 左、⑱松煙15ml 亜麻仁油30ml 柿渋30ml 右、⑲松煙15ml 亜麻仁油15ml 柿渋15ml 色むらはあまりなかったのですが、柿渋と亜麻仁油がうまく混ざらず、乾燥してからも手につくようです。 どちらかの割合を多く…
松煙を亜麻仁油に混ぜたものを試してみました。 左、⑯松煙5ml 亜麻仁油60ml 右、⑰松煙5ml 亜麻仁油30ml 少し油について説明します。 油は、不飽和脂肪酸の量によって乾性油、半乾性油、不乾性油に分類されます。 不飽和脂肪酸の量が多く、固化しやすいのが乾…
追加のサンプルを作成しました。 左、⑬生漆(黒)15ml テレピン油15ml 1回塗り 中、⑭生漆(黒)15ml テレピン油15ml 2回塗り 右、⑮生漆(黒)15ml テレピン油15ml 3回塗り 拭き漆のサンプルを塗り回数ごとに作成しました。 回数を追うごとに濃くなってい…
今回は、松煙がメインです。 弁柄の時と同様に、二回目で拭き漆を試してみました。 左、⑪松煙15ml 水25ml 焼酎少し 右、⑫松煙15ml 水25ml 焼酎少し 生漆(黒)15ml テレピン油15ml 写真左の⑪は、焼酎の量が足りなかったせいか、松煙がうまく攪拌せず、ムラに…
今回は、弁柄、柿渋、松煙を、混ぜ合わせた古色と呼ばれる配合です。 弁柄の時と同様に、二回目に拭き漆の仕上げも試してみました。 左、⑧松煙45ml 弁柄(東洋赤)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し 中、⑨松煙45ml 弁柄(東洋赤)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少…
弁柄単体で塗ったものに、拭き漆の仕上げを施してみました。 拭き漆には生漆というものを使用するのですが、黒目、赤目の二種類が販売されていましたので、両方試します。 テレピン油は油絵具を扱う際に使用するものです。文具用品店で購入しました。 左、④…
有限会社シマモトさんから、二種類の弁柄が販売されていたので、違いを検討しました。弁柄猩猩と弁柄東洋赤です。 左、②弁柄(猩猩)30ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し 中、③弁柄(東洋赤)15ml 弁柄(猩猩)15ml 水100ml 柿渋30ml 焼酎少し 右、④弁柄(東洋赤…
床材が決定しました。 杉 4000×180×30 これを180枚張ります。 次に塗装用のサンプルを作成します。 (注1)計量は重さではなく、体積で行いました。 (注2)漆は、1回目の塗りが乾いてから行いました。 使用した材料 柿渋、亜麻仁油、水、弁柄(東洋赤)…
キッチンの呼び方は、昔の物も含めると数多くあります。 厨 ・ 板場 ・ 炊事場 ・ 勝手元 ・ 所帯場 ・ 御厨子所 ・ 庖 ・ 勝手許 ・ 勝手方 調理場 ・ 内所 ・ 水屋 ・ 庖厨 ・ 厨房 ・ 勝手もと ・ 竃元 ・ 板元 ・ 勝手 中でも厨(くりや)は一番古い呼び…
安全について辞書で調べると 危害または損傷・損害を受けるおそれのないこと。危険がなく安心なさま。 このような意味でした。 興味を持ったのは、安心という心の状態まで意味に含まれていることです。 以前、住宅展示場に見学に行き、耐震性について質問を…
むむっ 一本だけ妙に風化した、差し鴨居 強引に取り付けられた掃き出し窓 敷居の下に詰め込まれた瓦 どうやらここは、濡れ縁かなにかだったようですな。
和室横の部屋を解体。 近所の人の話によると牛を飼っていたらしく、どうやらここが牛小屋だったようです。 他にも前の工事跡がちらほらと見え、大変興味深いです。 自分たちの工事が3回目のリフォームだと思いますが、今更ながら、長い間愛されてきた家なん…
ここにも丸太の梁が出てきました。 こっちの梁、垂木、柱もこげ茶色をしています。 荒野地は屋根吹き替えの際に張り替えたものだと思いますが、 こげ茶色の部分は、火でも焚いていて、煤けたのでしょうか?それとも色でも塗っているんでしょうか? もう少し…